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《ライガーゼロ(アクションフィギュア素体)》
[Action Figure]

組み立てキットのゾイド。
ライガーゼロは、完成品の「可動王」が出ているにもかかわらず
わざわざキット改造。ひねくれ者もいいところですが。

*注意*
記事内容の一部あるいは全部の実行(改造作業〜工作)について
損害が生じた場合につきまして、私はその責任を負いません。
自己責任において行うようにしてください。

ライガーゼロ(素体)
塗装直前のライガーゼロ素体。
特別な技術が必要とか言う難しい工作はしていません。
丁寧にやれば、初心者でもできるレベルの工作です。

「用意するもの」
ライガーゼロ組み立てキット1機分(バージョンは任意)
コトブキヤMSGポリユニット「ダブルボール(L)」2袋
コトブキヤMSGポリユニット「ボールジョイント(L)」1袋
(後述しますが、必ずしもコトブキヤMSGである必要性はありません。)
外径5mm/内径3mmのポリキャップ(PC)8個くらい
(予備も含めて多めに用意するとよいでしょう)
3mmプラパイプ+2mm真鍮線
(最近のゾイドのABS樹脂ランナーでもOKです。強度があればOK)
ポリエステルパテ
(厚めに盛るパテ類は自分の好みに合うものでOK)
タミヤプラ板&プラ材各種
タミヤセメント
(プラスチック同士の接着はプラ用セメントで。)
瞬間接着剤
(瞬着。\100均一ショップのものでOKです。)
タミヤラッカーパテ
(表面処理に多用することになります。薄く塗りこむ用途に。)
ムギ球1個
(発光ダイオードでもOKです。直流3ボルトで明るく光るもの)
アルミホイル
(光を反射できればそれ以外でもOKです。)
各種工具
(適宜、自分の使い慣れたものでいいと思います。)
やる気と集中力とロマンとアドリブ
(最重要です。自分自身にだけは決して負けないこと。)
注意力
(これも最重要です。刃物などによる怪我にはご用心!)

要点となるポイントは撮影しておきましたので(写真掲載)
これらを参考にすれば、やりやすいかと思います。
以上の用意ができて、このHTMLファイルをいったん最後まで
ちゃんと読んでから始めましょう。怪我に注意しながら。

脚の付け根部分
脚の付け根部分を分解。
コトブキヤ「MSGポリユニット」ダブルボール(L)で、本体と脚部を接続。
1袋2個入りですので、今回のライガーゼロには2袋(4個)使用しました。
ここは必ずしもMSGポリユニットである必要はなく、イエローサブマリン
「関節技」などのほうがいいかもしれません。入手難易度やお好みでどうぞ。

「本体側の工作」
使用部品:動力部、A1、A2

まずはギアボックスをプラスドライバーで分解。
ギアは全部取り除いて、モーター側の根元で配線を切ります。
余ったモーターとギアは好きなようにしましょう。
(私の場合は一応、捨てずに取ってあります。)

ギアボックスの、可動シャフトが出る切り欠きを広げて
ダブルボールの受け側部品が若干めりこむように調整します。
ギアボックスの中で、受け側部品同士を5mmプラパイプで
つないで(ぐらつかないように)強度を確保。

周囲の隙間は、ポリエステルパテ(ポリパテ)で埋めます。
私の場合は、自動車補修用「コントール」を使用。
(PR:補修はホルツ)
硬化までの時間が短いため、テキパキと作業したい方に推奨。
ただしその性質上、あらかじめ用途を決定してから混合しないと
使用前に硬化してしまい、無駄にする羽目になります。要注意。

ボディ(A1とA2)の、モーター駆動用の軸は切り落とします。
肉抜き穴が少しあいてしまうため、何かを打ち込んで軽くディテールアップ。
今回は「逆襲のシャア」シリーズプラモデルの小さいビスを使用。
本当はコトブキヤMSGプラユニット「マイナスモールド」などのほうがいいです。

「脚側の工作」
使用部品:K76、K77、K82、K83

可動用シャフトを通す穴(径5.5mmくらい)に、短く切った5mmプラパイプを接着。
このプラパイプにはキット付属のキャップをハメますので、その分だけ
飛び出させておきましょう。穴とパイプの間にはわずかな隙間ができますが
0.3mm前後の薄いプラ板で埋めて、タミヤセメント(スチロール系接着剤)で
しっかりと接着し、そのプラパイプにダブルボールの受け側部品をハメます。
(ダブルボール以外の関節部品をご使用の方は、当該部分を読み替えてください。)

周囲をポリパテと瞬間接着剤(瞬着)で固めて強度を確保し、それらを含めた
「裏側」を隠すためのプラ板を切り出します。これは現物合わせで。

切り出したプラ板は、2mm三角棒などで「桁(けた)」を入れて、浮かせた状態で
脚側部品に接着。これが「裏打ち」です。写真で見える黄色い部品は流用パーツ。
マスターグレード「フルアーマーZZガンダム」の余剰部品です。
必ずしもこれでなくてはいけない、という必要性はありません。
それらしく見えてサイズが合って、各種CASの邪魔にならなければOKです。

ここで注意。中身は程よく中空(ちゅうくう)にすること!
パテで全部埋めて裏打ちをするのは、大量のパテが必要になる上に
重くなってしまって可動に差し障りますので、控えましょう。

右前足の分解状態
右前足の分解状態。
工作は左右共通なので、片側のみ撮影です。

「前足の工作」
使用部品:D21、G47、I56、I60、I70、K79、K83(右側)

K83にI60をぴったり接着し、飛び出た軸を削り落とします。
すると肉抜き穴があきますので、これを3mmに広げます。
ここに「2mm真鍮線を通した3mmプラパイプ」を仕込み
後述のポリキャップ(PC)とつなぎます。必ずしも上記のパイプでなくても
ブロックスなどのランナーから切り出したABS樹脂の棒でもOKです。
その際は、弾力のある程度あるものを選びましょう。
ABS樹脂の場合、赤系ですぐに折れるものがたまにありますのでご注意。
I70も同様に軸を作り直し、可動部とします。接着はK83とI60だけです。

普通に3mmプラ棒を使うと、少しの負荷で簡単に折れてしまう上
補修が面倒なので、これであらかじめ強度を確保します。
この3mmプラパイプには、最後に5mmプラパイプを接着して
キット付属のキャップをハメますので、若干長めに。

K79には、I60やI70から可動軸を通す穴があいていますので
この穴の直径に合うものを選んで、中にPCを入れます。
私は外形5.5mmのものを用意して、金工/木工用の5.5φドリル刃を使って
径を合わせましたが、それ以外の方法でもどうにかなるかと思います。

I56(足裏)とI70(足首)は、コトブキヤMSGポリユニットの
ボールジョイントで接続します。関節がゆるいと感じたら
瞬間接着剤をごく少量たらして「塗膜の厚さ」で締めます。
ボール+軸の部品を、I70に(3mm開口+ポリパテ+瞬着で)固定。
軸が長すぎるはずなので、現物合わせで切り詰めましょう。

I70の「足の甲にかぶさる部分」は、いったん切り取った後
捨ててしまわないで、足の甲(D21)側に接着します。

周囲を削って小さくした受け側部品を、I56にポリパテで固定。
軸は全部切り落としてしまわずに、踵側に3mmの穴をあけて
通した方が固定しやすく、強度も確保できると思います。

左側(D20、G48、I57、I61、I71、K78、K82)も同様の工作を
してやって、左右の前足を同じように揃えます。

右後足の分解状態
右後足の分解状態。
こちらも左右共通工作なので、片側のみ撮影です。

「後足の工作」
使用部品:D22、G49、I58、I62、I65、I68、K76、K81(右側)

K81に3つあいている穴のうち、K76の可動軸が通る穴に
PCを仕込みます。K76の可動軸は削り落として、肉抜き穴を
3mmに広げて、強度を確保した素材で直径3mmの軸を仕込みます。
これらは前足の時と同様の工作です。

I65(左側はI64)は、実はなくてもあっても大差ありませんが
キャップをハメる軸がありますので、せっかくですから入れましょう。

I68の可動軸が通る穴に、5mmプラパイプを接着します。
ここもキャップ装着分の長さをとります。5mmプラパイプに、コトブキヤMSG
ポリユニットのボールジョイント(受け側部品)を仕込み、ポリパテなどで隙間を
埋めます。ここも前足と同様、パテの使いすぎと重量増加には注意します。

ボール+軸の部品を、I58に(3mm開口+ポリパテ+瞬着で)固定。
こちらも軸が長すぎるはずですので、現物合わせで切り詰めます。

ここまでを説明通りに作れば、ボールジョイントのオス/メスが
前足と後足で違うようになるはずですので、区別がつくようになります。
I68の足の甲部分を、D22に接着しておくのも忘れずに。

D23、G50、I59、I63、I64、I69、K77、K80(左側)にも
同様の工作をしてやって、左右の後足を揃えます。
足回りが完成すればもう少し。やる気が出てきますよ。

首周辺
首周辺。
ここもコトブキヤMSGポリユニットです。
ここまで散々「コトブキヤMSGポリユニット」と書きましたが
それ以外に自分が使いやすいと思ったものでかまいません。
また、頭部の電飾も必須ではありません。十分条件です。
これはあくまでも今回の作例の場合ですので。

「首周辺の工作」
使用部品:フレームヘッド(L/R)、A1、A2、H51、キャノピー

5mm角棒や5mmプラパイプで、ボールジョイントを囲うように
軸受けを作り、可動範囲に影響する部分を丁寧に削ります。
このあたりは現物合わせで。電飾をやる場合は、配線を
通しやすくする「溝」をどこかに用意しておきましょう。
その軸受けを、A1、A2、フレームヘッドのそれぞれに接着します。
接着位置は、十分な可動範囲が得られているかどうか点検しながら決定します。

完成後も分解できるように、接着剤不要の噛み合わせ式にして
おくといいでしょう。塗装や電球交換などが容易になります。

H51(顎)は、モーター駆動用の「ベロ」部分を切り落とします。
すると噛み合わせが緩いため、フレームヘッドの裏側のボス受けを削り落として
8mmプラパイプの輪切りを接着し、そこに外径5mm/内径3mmのPCを仕込んで
顎をPC可動にして、確実性と保持力を向上させます。それらが十分に得られるなら
この工作は片側だけでもかまいません。ただし、接着位置は慎重に決めましょう。

ここまで終わったら左右のフレームヘッドを合わせます。
胴体部との接続はボールジョイントになっているはずですので、実際にあれこれ
動かしてみて、可動範囲および関節の保持力をよく点検します。
緩い場合は、瞬着をごく少量たらして「塗膜」で締めましょう。

電飾の内部
電飾の内部。
今回の作例ではキャノピーを両方用意しましたので(接着していません)
どちらを装着するかは、その日の気分やCASとのコーディネート次第です。
橙(上)が共和国バージョン、緑(下)が帝国バージョンです。

「電飾の工作」
使用部品:動力部、E35、フレームヘッド(L/R)

動力部のギアは全部除去しますが、A4(首可動部品)を動かす小さい円盤部分も
取り除きます。その駆動軸が通っていた2mmほどの穴に、電球のコードを入れます。
今回の作例はムギ球を使用。狭いと思った時は遠慮なく穴を広げましょう。

「モーターの根元」側で配線を切ってあるはずですので、その配線電球の配線を
ねじり合わせて接続し、その後は何かしらの加工/保護をしておきましょう。
今回の作例では、ビニールテープを巻くことで対応。
はんだ付けや収縮チューブの使用がおすすめです。

コクピット部分(パイロットフィギュアが入る部分)には、パテを詰めます。
こうしないと、左右のフレームヘッドの隙間から光が口の中に漏れてしまい
カッコ悪いですよ。E35の裏側にはアルミホイルを何重にも貼るなどしまして
こちらも光漏れを防止します。白っぽいバージョンを使用した場合、プラの色が
薄いために透けてしまいますので必須ですし、アルミホイルで照明の効率アップ。
電飾をするのであれば、E35の加工が重要です。

後頭部から光が漏れるのもカッコ悪いですから、E35の後ろ端にパテを詰めます。
ここでついでにフレームヘッド共々穴をあけて、2本のピンで(直径3mm)きっちり
噛み合わさるようにしました。パカパカ開いてもカッコ悪いですから。
CAS装備を取り付ける部分には、ポリパテを盛らないようにします。
そこには要注意。

フレームヘッドには「溝」を掘るなどして、照明を仕込むスペースを用意します。
ここも例によって現物合わせ。
電球の根元にもアルミホイルを巻くなどした方がいいかもしれません。
(光にある程度の「指向性」を持たせる)

工作が終わっても、光が漏れないかどうか、繰り返し入念に点検しましょう。
完成度に差が出ます。

もちろん、電飾は無理にやる必要はありません。
好みによって、コクピットのディテールアップでもいいでしょう。
ゾイドは1/72スケールですので、パイロットフィギュアやコクピット周辺を
飛行機模型などから流用してしまうというのもいいかもしれませんね。
…バルキリーパイロットフィギュア等でもどうでしょう?(マクロス)

電池ボックス部分
電池ボックス。
今回は電飾モデルですので、単4乾電池を2本使用します。

「電池ボックスの工作」
使用部品:動力部

工作と書きましたが、基本的にここは改造していません。
その性質上、動力部は一度分解してしまいますので、電飾をやる場合はちゃんと
スイッチが入るかどうかを確かめる必要があります。(電球などで確認可能)
スイッチが入らないなら、いったん分解して組み直しましょう。

好みによって、電池フタの「(C)TOMY MADE IN THAILAND」という
版権表示を削り落とすのもいいでしょう。(今回は削りました)
乾電池はアルカリにしておいた方が「保ち」がいいですね。
たかがムギ球なら、マンガン乾電池でもいいような気はしますが。

イオンブースター部分
イオンブースター部分。
パッケージの写真(試作モデル)とは違い、謎の切り欠きがありますので、付属の
"CAUTION"マーキングがパッケージ写真と同じ位置には貼りづらいです。
(青い楕円の部分)
左側が無改造のもの、右側が改造済のものです。

「イオンブースターの工作」
使用パーツ:H52、H53

青い楕円部分の切り欠きを埋めます。
接着面積や可動範囲を考えると、2mm三角棒がちょうどいいです。
段差はタミヤラッカーパテで埋めておきましょう。
使用パーツ欄に部品番号を書いていない箇所はキットのまま。
ブースターは、好みによって市販パーツを使うなどの修正をしてもいいと思います。

ここは簡単な上、CAS部分(本体に影響しない部分)ですので、普通に作る場合でも
やっておくといいかもしれません。細かいことですが、それなりに差は出ます。

武装部分
武装部分。
本来なら空洞のはずがありませんので、ここは裏打ちしましょう。
下側が無改造のもの、上側が改造済のものです。

「武装の工作」
使用部品:C15、C16

それぞれ、裏側をふさぎます。(裏打ち)
今回は手間の節約と重量増加の回避の為、プラ版で簡単に済ませました。
それと、尻尾側のビームガン(C16)の銃口を開口しておきます。
今回、うっかり2mmの穴をあけてしまいましたが、パッケージなどに掲載の設定では
「108mmハイデンシティビームガン」ですので、1.5mm径の方が正解でしょう。
108を72で割って、1.5(mm)です。

まめちしきー。(Trivia)
「ハイデンシティ(High Density)」とは「高密度」という意味です。

ここも簡単CAS改造ですので、普通に作る場合も推奨なのはブースターと同様です。

ライガーゼロ(タイプ0)
表面処理を終えた状態で、タイプ0の最終的な点検。
サーフェイサーを吹く前に、へこみなどは修正しておきます。
写真でグレーになっている部分が、ラッカーパテでの修正個所。
ほぼ全身に渡っていますね。それだけベコベコということです。

「表面処理」
使用部品:キャップとキャノピーと動力部を除くほぼ全部

ライガーゼロに限ったことではありませんが、昭和期〜/0あたりまでのゾイドは
全体的にパーツひとつひとつの表面がゆがんでます。
てゆーかベコベコ。トミーの金型技術の問題?(やはりバンダイには劣ります)
最近のもの(ブロックス〜三匹の虎伝説以降)は、かなり精度が向上しましたが
それ以前のもの及びそれ以前が初出の再販/バージョン変更ものは要注意。

そこでラッカーパテ。
へこんでる部分に薄く塗り込んで(塗るのではなく塗り込むのです)乾燥後に
ペーパーで処理。今回はタミヤフィニッシングペーパーで水研ぎしました。

ライガーゼロひとつ\2500(メーカー希望小売価格)と高いのはともかく
ほぼ全部の部品がベコベコですので、どうにも困っちゃいます。
「高いのはともかくベコベコなんは…」
「気にしない気にしない」
「でもむっちゃ気になるんです…」

気になる部分は、根気よく処理しましょう。
気にならない部分は、そのまま放置してとぼけておきましょう。

ここまでの工作を終えて、全部品をいったん研磨し終えたものが
このタイプ0の写真です。個人差もありますが、ここまででだいたい1ヶ月少々。
丁寧にやれば大丈夫ですよ。
塗装後の状態は「スパッタリングテクスチャ」にて。

これを見て、自分のライガーゼロをどうするかは自分次第。
何かのヒントになれば幸いです。
「ZOIDS ON!」

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