index.html>>rz/067/index.html

《Arosaurer/アロザウラー》
[Kyoji Saika Custom Version:New Translation]

関節の基本工作が終了しました。
今回は「古生物学説と模型技術の変遷」をテーマに、可動化改造をしつつ
姿勢を前傾させ、なおかつ可動部の隙間にディテールを仕込むという、
自分としましては、試験的な要素を多量に含む一作になりました。

…と言う割に、各部の工作は即興と現物合わせ、いわゆる「アドリブ」で
ほとんどができてしまっています。場当たり的ではありますが改造記事を。

*注意*
画像の無断転載を禁じます。
模型改造は自己責任において行うようにしてください。
この作例を参考に作業する、あるいは模倣する過程で「怪我をした」
「物品が壊れた」などの損害が発生したとしても、当方ではその
一切について責任を負うことはできません。ご了承ください。




まずは比較用に素組みの画像を。
このカラーリングはRZ版とFZ版の組み合わせで作っています。
ついでに重さも量っておきます。
約115グラムです。

旧版にはマニアが群がっておりますので、私はもちろん入手できていません。


それでは工作手順の説明に入りましょう。
まずは首。ためらわず斬り飛ばします。
切除箇所は赤いレタッチの入ったところです。
このうち、首の部品のところは後で頭側に仕込みますので、ここは捨てずに保管。

尻尾。
これまた赤いレタッチの部位で切断及び切除。
根元のところのキャップをはめこむピンは後で使いますので、保管しておきます。

胴体。
赤いレタッチの部位を切断及び切除。レタッチしそこなっていますが、腕と脚の
軸や穴につきましては左右共通で切除して、軸は保管しておきます。
仕込む関節の性質により、穴の調整幅は変わります。
アドリブ。
あと、首の切除部位は頭に仕込みますので、ここも保管しておきます。

内部を公開。
今回は関節基部を片側のみに接着することで、分解の容易さはキットそのままに
ギミックの質と量を共に大きく変更しています。
当然ですが(ここでの「当然」は、あくまでもこのサイト内においてのみ通じるもので
ごく狭義の意味です)胴体内にパワー(ぜんまい)ボックスは入っていません。

この写真では導線の通し方がいまひとつわかりづらくなっていますが、その点は
また追々、最終仕上げ近くに補足説明を入れます。(後述)


関節を仕込んだ尻尾を分解してみました。
今回のテーマとしまして、関節の隙間から覗くケーブルディテールの導線を用意し
これをU字に曲げておきます。ケーブル長は関節の隙間の開き方で変わります。
アドリブ。

そのU字導線の通り道として、尻尾内部には3mmプラパイプを接着。
このパイプの目的及び作業の要領は首内部と同じです。
それぞれの分節をつなぐところには、作動用の関節をでっちあげておきます。
白いパイプは「脊髄」としまして、体の正中線になるべく通しています。


尻尾基部。ある程度の関節を作るか流用するかして用意し、それぞれにしっかり
接着します。今回は1/144「ZplusC1」の肩関節を流用してみました。
また、ここにはある程度の隙間を作っておき、U字に曲げた導線を通します。
この導線が隙間からちらちら見えるだけでも「説得力」は違ってくるかと。

尻尾側の銀色のアームは他の模型からの流用ではなく、このアロザウラーのパーツ。
脚の内側にある、ゼンマイの動力を脚に伝える部品を使用しています。


胴体に尻尾を組み付けてみます。
尻尾先端の部品の赤くレタッチしている部位は、導線を仕込むためにドリルで穴を
開けています。この穴の直径は使用する導線に準拠あるいは依存して変わります。
アドリブ。
先端を動かすポリキャップは、スペースの関係で上側(青い方)に入っています。

動きはこのくらい。アドリブにしてはいい方でしょうか…
尻尾の分割時に切り取って保管しておいた軸は胴体側の穴に移植し、尻尾根元の
キャップをはめこめるようにしておきます。
白い脊髄と黄色い導線が見えるのもチェック。

これで胴体が真っ直ぐになりましたので、次は脚の加工になります。


脚の工作。
赤い部分はこれまた切除ですが、当サイトの定番「2機使用による両面貼り合わせ」を
今回も実行しておりますので、この写真は右足の場合の切除パターンです。

この写真に、ふくらはぎに相当する部位のシリンダー部品が2本写っておりますが
実際に両方の部品を使用しています。


角度を変えて、切除部位説明レタッチ写真をもう1枚。
シリンダー部品を転用し、爪先にあたる部分の関節基部に使用しています。

実際に脚部の工作を済ませ、分解してみました。
膝と足首にはガンプラから流用したポリキャップを仕込み、爪先にはBJPMを使用。
腿側に来る接続軸を胴体から腿自体に移植しています。
脚の前半分と後半分をつなぐ部品も、2機分/4個使用しています。

工作の済んだ脚部を組み上げ、内側から撮影。
両面貼り合わせにより肉抜き穴が見えなくなり、内側から見ても「いかにも玩具」
という見え方がしにくくなるようになっています。

安定性確保のため、爪先内部には釣具の鉛玉(ガン玉)を仕込んでいます。
爪先立ちになりますので、ここが軽いとすぐに転んでしまいます。
また、かかとを浮かせたことにより元々の足裏が「広い平面」として見えてしまい
何もない状態では気まずいため、ディテールパーツを適宜あしらいました。


組み上げた脚部の可動範囲チェック。
まぁ、このくらい動けば、ポージング範囲にストレスはないかと。
決めたいポーズがしっかり決まるように、関節をきつめに調整します。
同時に、その「きつさ」自体で破損しない強度も必要ですが。

これらの工作を両脚に、左右対称に施します。
胴と脚ができればあと一息。次は腕です。


腕の不要箇所説明画像。赤いレタッチで切断及び切除です。
今回は肘にも関節を仕込み、屈伸可動も入れておきました。

ガンプラの肘によく使われるようなポリキャップを流用。
スライスしたり角を落としたりして、なんとかアロザウラーの肘に仕込みます。
下腕の裏打ちは、普通にプラ材で行いました。
今回は軸も打ち込んでおりますのでその強度確保のためと、小さい部位であり
ディテールがなくても埋まってさえいれば目立ちにくいためです。

両面貼り合わせがいつも最良の手法とは限りません。時と場合によります。
これもまたアドリブ。


出来上がった腕部を組み立て。
肘周辺には2mmプラパイプを、パイプを斜めに削ったり腕に3mmの穴を開けたり
簡単な工作をしてから接着しています。
このプラパイプを始点及び終点とし、元々の腕にあったケーブルのディテールを
導線で復活させます。導線ですので腕の伸縮の邪魔にはなりません。

同時に、胴体に本来あった軸を移植して、肩のキャップを装着。
それと今回、必須項目ではありませんが肘外側に直径5mmの丸棒を追加。
ブロックスジョイントです。


出来上がった手足を胴体に接続。
いらないガンプラや市販のジョイントパーツを適宜持ってきて、ボールジョイントで
柔軟な可動を得ましょう。パテを使わず軽く作れば、ボールだからと言いましても
保持できなくなることはありません。

パワーユニットのリューズのために大きく開いている穴は、あいたままでは非常に
見栄えがよろしくありませんので、もちろん塞ぎます。
今回は、市販のバーニアパーツとモールドパーツを組み合わせて、エンジンっぽい
ディテールパーツを場当たりで作成、これを裏側から接着して穴を塞ぎました。
アドリブ。


武器は砲口をディテールアップ。
私は丸モールドパーツに置換という手法をとりましたが、腕に覚えのある方なら
極細のドリルで開口する方が見栄えが良くなるかと思います。
この方法は、接着位置の修正は容易である(ドリルの穴位置がずれた場合は修正が
難しい場合が多い)ことと、とりあえずそれっぽく見えることを重視して採用。

背部もディテールアップパーツでマイナスモールド追加。
必須項目ではありませんが、今回は内径5mmのポリキャップを追加。
ブロックスパーツとの「親和性」を持たせています。
元々あったディテールは丁寧に切り離し、軸を立ててカバーパーツにします。

出来上がった首周辺の写真。
矢印の位置にドリルで開口し、導線を通しています。
導線や丸モールドといったパーツで、隙間が少しはそれらしくなったかと。

基本工作が済んだ、前傾アロザウラーの全体パース。
首と尻尾の白いパイプの「脊髄」や黄色い導線で情報量を増加させ、いわゆる
「間」を持たせる効果は出たかと思います。

前傾アロザウラーを後部から。
足首貼り合わせのため、キャップの使用量は元々よりも減っています。

ここからはおまけコーナー。
前傾させた方のアロザウラーも重さを量ってみました。
ほとんど変わっていません。約116グラム…かな?
関節やディテールパーツを追加した分と、ゼンマイを抜いた分とで差し引きが
ほぼゼロということです。
余談ですが、このページの工作ではパテを使用しておりません。

アクションポーズの自由度とバランスのとりやすさを確認してみました。
レイズタイガーの背中に片足立ちです。
右脚一本、接着/ジョイント/右脚以外の支持/画像レタッチ一切なし。

こちらはまだ、四脚ゾイドの背中の平面ですから普通かも。
前述の釣具ガン玉の効果が、こういうところにも出ています。


もう一枚、逆側の脚でも確認してみました。
Mr.カラーシンナーのボトルに片足立ちです。
左脚一本、接着/ジョイント/左脚以外の支持/画像レタッチ一切なし。

ちなみに、このボトルの中身は使いかけでかなり減ってます。(=揺れやすいです)
しかもキャップはわずかに曲面で、ちょっと難易度高かったです。


首と背中にブロックスジョイントがありますので、例えばチェンジマイズ次第で
こういった芸当も可能になります。
まあ、気分次第で。

表面処理及び塗装を待たれたし。(To be continued...)

index.html>>rz/067/index.html